Vol.28-4

(250人以上の客は全てコレクター。 数万個のピンズがあったと思われる)

午後6時。 ホテルの朝食以来、オレったら何にも食べていないんだよなと思っていたトコロで、なんともグッドタイミングにDavidRodから夕食に行こうと誘われた。 さすがにこの日ばかりはHRCで御飯食べれる状況じゃないからね。 彼が言うには、近くに美味しいインドネシア料理の店があるから、そこへ行こうと言うのだ。

「OK、それじゃオレはぐっちを呼んでくるからちょっと待っててな。」と伝えると、彼も仲間を1人呼んで来ると言うので、お互い仲間が見つかったらHRCの入口で待ち合わせる事にした。

ロゴ: 「おーい、ぐっち君。 夕飯でも食べに行かないかい?」

ぐっち: 「あっ、はい! じゃあちょっとだけ待ってもらえますか? どうしてもこのピンが欲しいので(汗)。」

焦る事ないのに、ぐっち君。 DavidRodも友達を呼んで来るみたいだから、5分くらいかかっても全然構わなかったんだよ。 オレの事など気にしないで、さっさとトレード終わらせろ!!


5分後。 入口で待っていた私とぐっち君の前にDavidRodが連れてきたのは、なんとアンクルダンと共にピンコレクターズガイドを作った4トレーダーズの1人、シカゴのJudsonPittという有名人! 「ヤア、ヨロシク!」と笑顔でこちらに手を振っているのだが、オレには睨まれてるとしか思えないほど恐そうな人・・・。 でもね、一緒に食事をしてみると、次から次へと楽しい話が出てきたのでちょっと安心したね。 隣のぐっちは緊張のカケラもないようで、インドネシア料理をお腹いっぱい詰め込んでいた(コイツ、結構大物かもしれん)。

しかしヨーロッパのイベントってのはやっぱりスゴイね。 せっかくだからこのおじさんとも一緒に写真を撮っておく事にしたのです。 おじさん、笑顔で、満面の笑顔でヨロシクね♪

ロゴ: 「というワケでぐっち君、シャッターの時間だよ♪」

ぐっち: 「いいですよ、今回は何処をバックに撮りましょうかね?」

ロゴ: 「その前に1つ、まさか忘れてないだろうね?」

ぐっち: 「今度こそ大丈夫です、絶対に巻きませんから!」 「巻かない、巻かない、巻かない、巻かない。 ブツブツブツ・・・・・。」

ロゴ: 「OK! DavidRodも一緒に写るからね、ヨロシク!」

ぐっち: 「じゃあ皆さん、こっち向いて下さーい、はいチーズ♪」 パシャ☆ カリカリカリ・・・・・

ロゴ: 「巻くな、テメェ!!!」


さて、このJUDSONというおじさん。 今から3年前の1998年2月22日、HRCシカゴで食事した回数3000回という偉業を達成して、その記念にピンバッジを作ってもらったというからオドロキです。 まさか来る度に食事の回数を数えていたワケでもあるまいが、よく考えてみれば彼が1985年からHRCに通い始めたとして13年間で3000食という事は、年間230回もHRCで食事した計算になるぞ(ホントかよ)! そして今年(2001年)の5月12日には、HRCシカゴで“JUDSON4000食記念”というコレクターのイベントが開催される事になっているとか。 いーなー、オレもHRC横浜でバナナスムージーを3000杯頼んだら、“LOGOHOLICバナナスムージー3000杯記念”とかいうピンを作ってくれないかな〜(注: そんなバカげたピンは出ません)。

ロゴ: 「HRCのメニューの中で、おじさんの一番好きな食事は何ですか?」

JD: 「チーズバーガーダヨ、ダレガナントイオウト、チーズバーガーダネ!」

ロゴ: 「なるほど! それでピンのデザインもハンバーガーだったんだ!」

JD: 「トコロデ、キミノスキナメニューハナンダイ?」

ロゴ: 「オレ? やっぱ誰が何と言おうと、スシロールかね!」

JD: 「・・・・・・・・・・、ヘエ。」

(彼がHRCシカゴで3000回食事したのを記念して作られたピン。 毎日通っても、8年以上かかるぞ)

私は世界の4大コレクターの1人という彼には、いったいどれほどスゴイ歴史があるのか興味があったので、いろいろ質問してみましたよ。 彼がHRCのピンコレクションを始めたのが1985年だという事、最初にGETしたピンは、都市名無しのレスポールギターピンらしい事、そして彼も昔はロゴピンコレクターだった事も知り、ちょっと親近感がわいたのです。

実はロゴホリック、7年程前に某モノ系の雑誌でコレクションを紹介してもらった事があってな。 そしたら彼とアンクルダンのコレクションも、昔アメリカの雑誌で紹介されたというエピソードを話してくれましたよ。 話もだんだん盛り上がってきたもんだから、このおじさんの身振り手振りもどんどん大きくなってくる。

雑誌の編集部から直接連絡を受けたのは彼。 どんな雑誌かもよくわからずにOKを出し、発売前に届いた雑誌を見ると、なんとエッチな雑誌だったという! とりあえず仲間のダンおじさんに報告の電話をすると、予想通り雑誌の名前を聞かれたとかで、つい“芸術関係の雑誌”と答えてしまったよ♪と懐かしそうに話す姿もやっぱり大物を感じさせるね。 みんな彼の話を夢中で聞いているのに、相変わらずぐっちのヤツはインドネシア料理に夢中だった。

(ピンコレクターズガイドブック。 コレクターの必需品)

ところで1STエディションだけが発売されているピンコレクターズガイドブック、第2巻の発売はどうなってるんだろうと皆さん思った事でしょう。 作者本人に聞いてみると一応制作の予定はあるようですが、ページ数も格段に増えるために近日発売というワケにはいかないみたい。

それと、さすがの4トレーダーズもHRCの協力無しに全てのピンを網羅する事は不可能だという事と、クローンのピンの掲載方法や、後からその存在が判明したピンをどのように追加したらいいのか等イロイロ試行錯誤があるらしいので、なかなか手につかない状況であるという事を我々一般コレクターも理解して気長に待ちましょうや。 ただ、日本のページに関してはカンベンしてくれと言われたよ。 ま、ここ1、2年はウルトラたくさんのピンが発売されてるからねえ。 おじさん両手を上にあげてたよ、お手上げって事かな? まさかバンザイ(笑)?

ほら、1冊目のピンの写真って、たくさんのピンを1度にスキャナーでとり込んで1ページ分にしてたでしょ? アレだとやっぱり簡単には他のピンを追加出来ないから、企画の段階からもっと計画的に作らなければならないんだってさ。 それじゃピンの写真を1つ1つ個別に撮ったモノをデータとして保存しておいて、新しい本を作る時に編集すればアップデートもしやすいんじゃないのかな?という私の意見に、隣に座っていたDavidRodもそれならCD−ROMでも作れるなと新しい提案を出す。 とりあえず第2弾に関しては、既に書籍という形で企画進行中という事なので、第3弾の時はCD−ROMで作るのもいいだろうねと言ってたよ。

ロゴ: 「いや〜、いろんな話が聞けて楽しかったな! あれ、ぐっち君? どしたの、不思議そうな顔しちゃって?」

ぐっち: 「あの、何を今更っていう質問していいですか?」

ロゴ: 「あれ、何だい突然? オレはステーキよりもハンバーグの方が好きだぞ!」

ぐっち: 「いえ、そうでなくて・・・。 この人って、4トレーダーズのJudsonPittさんなんですか?」

ロゴ: 「オマエ、ココまで何しに来たんだよ!!」

ぐっち: 「いやその・・・、飯食いに来ました。」

5ページ目に続く


Vol.28-5