Vol.31-2

9月4日、快晴のラスベガスに降り立った2人。

ロゴ: 「遂に来たね。」

TAK: 「来ましたな。」

到着ロビーにあるスロットマシンを懐かしそうに撫でてみるTAKとロゴホリック。 あ〜コレコレ、この感触♪ アメリカにいる事をあらためて実感できるねえ。 せっかくだから、夕方までココにいようか?(バカ)

ロゴ: 「石原都知事が東京都にカジノを作ってくれれば、こんなトコまで来る必要もないけどな。」

TAK: 「そうそう、オレたち絶対毎週行くよね。」

旅行の目的はピンのイベントだという事をすっかり忘れている。 それでも共通の趣味というものは大切にしたいよね。 ま、ハッキリ言ってピンコレクターたるもの、ギャンブルの1つも嗜んでおかねば、海外のコレクターと対等に話もできないやろ。 「別にイベントに参加しなくたって、朝から晩までカジノにいてもいいけどな。」とのたまうTAK。 偉いぞ、そうこなくっちゃ!


(今年もまた、記念のカジノチップが配布された)

やれやれ、ようやくホテルに着いたな。 オレも相当テンション高くなってきたぜ。 早速チェックインをしようとカウンターへ向かった2人、私はダメモトで受付のキレイなお姉さんに話しかける。

ロゴ: 「いや、久しぶりだね〜。 オレのこと覚えてる?」

お姉さん: 「ゴメンナサイ、チョット・・・。」

ロゴ: 「いや、いいんだよ。 オレもアンタのこと知らないし。 ただちょっと話を合わせてくれてたら、ココにいる彼に1点返すことができたんだけどね。 来年はよろしく頼む。」

お姉さん: 「???」

さて、準備はOKだ! 部屋でゆっくりシャワーでも浴びてリフレッシュするかね。 えーと、エレベーターはドッチだったかな・・・。 アレ、TAKちゃんたらドコ行っちゃったの?

TAK: 「おーい、こっちこっち!」

そちらを見れば、満面の笑みを浮かべたTAKちゃんが、ロビーのソファー脇で思いっきりスーツケースを拡げ、3人ほどのアメリカ人コレクターたちとピントレードを始めているではないかいな!

アンタ、早すぎ・・・。 しかもPINDEXはベテランの(だからまだ2回目)この私に対して、たたみかけるような次の一言!

TAK: 「すげーよ、この人たち! たった今知り合ったんだけど、紹介してあげるね♪」

外人たち: 「ハロー、ロゴ!」

ホラ見ろ、彼らはオレの知り合いだぞ! せっかくオレのチャンスだったのに、おいしいトコだけとるなよ・・・。 この1点は絶対に認めないからな。 リードを奪いたければ、誰かオレの知らないコレクターでも連れてこい! それよりも明日になれば好きなだけトレードできるんだから、そろそろ部屋に行ったほうがいいんじゃないの?と話しかけようとしたその時、新たに別の外人が私たちのグループに向かって歩み寄ってきた のです。

新参者: 「アーイタイタ♪ アエテヨカッタヨ、TAK!」

・・・・・。 もういいよ、はい2点目ね。 先に行ってるぞ。


TAKちゃんは慌てて後を追いかけてくる。 エレベーターには、なんともタイミングのよい事に、昨年のイベントで見覚えのあったコレクターが数人乗り合わせてきた。

ロゴ: (チャンス♪)

私と軽く挨拶をした彼ら、続いてTAKちゃんに向かって発せられた一言は、私をボーゼンとさせたぞ!

外人C: 「ヤア、キミカ! キョネンノPINDEXイライ1ネンブリダネ!」

ロゴ: 「そうなのっ!?」

(TAKちゃん、これ以上オレをビックリさせないでくれ)と一瞬思ったが、やはりコレは彼らの勘違い。 どうやらCiERA.NET管理人かウンチク大王Bあたりと人違いしていたらしい。 ホッと胸を撫でおろすロゴホリック、もし本当だったらオレを欺きすぎやぞ!

(マーチャンダイスでは、新しいセットピンが売っていた)

ちなみに今回の旅行でTAKちゃんは、他の外人からも「オッ、アムステルダムニモキタヨネ♪」と、話かけられている。 アンタ、さっきから間違えられっぱなし(笑)。 外人にとってはオレたち日本人などみんな同じ顔に見えるのか? わかるわかる、その気持ち♪ (経験者談)


部屋に荷物を降ろした私たち、夕方6時に予定されている立食パーティーまでにはまだタップリ時間の余裕がある。 とりあえずタクシーでも拾ってラスベガスの街を散策しようじゃないかと提案すると、TAKちゃんは便利なシャトルバスがあるからと、私を乗り場まで案内した。

その直後、2人のおじさんがTAKちゃんを発見するやいなや、大声で叫ぶのだ!

知らない男たち: 「ターキーッ!!!」

なんとTAKちゃん、運転手2人組と親しそうに握手をしているぞ。

ロゴ: (またかよ・・・。)

TAK: 「紹介しますよ。 こちらはハードロックホテルの専属ドライバーで、私がラスベガスに来る時はいつも彼らの運転で移動するんですよ。 まあ、少しくらいルートから外れても、私の言う事なら何でもワガママを聞いてくれますから、行きたい場所があったら遠慮なく言ってくださいね。

TAKちゃんは相変わらず、(ホテルのスタッフには、この程度のマブダチなら幾らでもいますけどね♪)などと、無言のプレッシャーを容赦なくかけてくる。 くそー、こんなトコロで思わぬ追加点を入れやがって。 3ポイント連取が私の上に重くのしかかってきているぞ。 しかも前もってアポイントをとっていたかのように、バッグの中からオヤジ達へのお土産まで取り出す用意周到ぶり・・・。 見てろよ、今夜は満塁ホームランで逆転してやるぞ! だいたい何だ、“ターキー”って? 七面鳥か、オマエは?

3ページ目に続く


Vol.31-3